テレビ『はじめてのおつかい』を観て、子供に「私もおつかいしたい」と言われたことはありませんか?
実はそれチャンスです!
私の6歳の娘もテレビを観て『はじめてのおつかい』をしたくなりました。そして翌日に『はじめてのおつかい』を実施できました。
今回の経験でわかった『はじめてのおつかい』を行うために一番大事なこと
それは子供のやる気でした
子供のやる気があれば『はじめてのおつかい』は成功します
この記事では他に『はじめてのおつかい』を楽しむ方法を実体験ベースで書きました。
読んでいただけると、イベントとして『はじめてのおつかい』の成功と親子の成長のお手伝いになると思います
上手くいく方法
まずは前提条件が2つ
- 『はじめてのおつかいをさせたい』は親の勝手だと知る
- テレビと同じレベルのクオリティを求めることは不可能と知る
いきなりやる気を削ぐこと言うなよ
まあまあ、ここを乗り越えたら成功したのと同じだから
この2つの前提を踏まえられたら、あとは子供それぞれにおつかいの難易度を調整するだけです。中身を説明します。
『はじめてのおつかいをさせたい』は親の勝手だと知る
なぜならば子供が『はじめてのおつかい』をしたいと言ってもやると決めるのは親だからです。おそらく様々なトラブルが起こります。『だから出来ないと言ったでしょ』『本当はさせたくなかった』なんて言わないで下さいね。やらせてあげるなら最後まで親がフォローをしてあげましょう。
テレビと同じクオリティを個人で実施するのは不可能と知る
テレビ番組『はじめてのおつかい』では大勢のスタッフの監視のもと行われます。最近はカメラをもったスタッフが分かりやすく見切れてますね。個人でテレビと同じ体制を敷くのは無理です。安全に出来る範囲で楽しみましょう
子供の準備
子供の準備として4つ選びました。『交通ルールがわかる』は必須項目ではないです。道路は完全に安全ではないので、そばで守ってあげましょう。
本人がやりたいと思っている(必須)
一番大事なのは『本人がやりたいと思っている』です。やる気があれば何でもできる。大人でも買い物に行かされているのと自分が欲しいものを買いに行くのとは大違いですよね。子供にも同じことが言えると思います。
知らない人とコミュニケーションが取れる(ほぼ必須)
2番目に大事なのは『知らない人とコミュニケーションが取れる』です。おつかいは分からないことが多いからです。よほど慣れた場所・慣れた物でないと大人でも商品の場所は分かりません。そんな時は店員さんにたずねていいと教えましょう。誰にも頼らないで買い物することがゴールではありません。
お金は大事なものだと分かる(ぼちぼち必要)
3番目に大事なのは『お金は大事なものだと分かる』です。お金を大切に扱うためです。お金と物やサービスは交換できると分かるといいですね。
交通ルールが分かる
4番目は『交通ルールが分かる』です。お店までのみちのりを安全にするためです。信号は青で渡る。正しいルールを教えましょう。
親の準備
親の準備はやればやるほど当日の親の負担が少なくなります。私は自分に余裕がないと子供に対してきつく当たってしまうので出来るだけ事前の準備を行いました。大事だと思った順に解説します。
子供が出来る事・出来ない事を把握した
1番大事だと感じたのは『子供が出来る事・出来ない事の把握』です。把握すればするほど親は先回りして準備ができるからです。私が把握した内容をあげます。
- 知らない人と家族抜きで話せるか
- 交通ルールをどのくらい知っているか
- 字は読めるか(ひらがな、カタカナ、アルファベット)
- お店への道順が分かるか
- お店の中の商品の場所が分かるか
ルールとやめ時を決めた
2番目に大事なことは『ルールとやめ時を決める』です。特にやめ時はその場で考えるとタイミングを見誤るからです。親なら『うちの子はまだ出来る!!』と粘りたいですけどね。私が決めた項目を挙げます。
- ルール
- 困ったら店員に聞いてもいい(親でもいい)
- やめ時
- 店員さんや他のお客さんに多くの時間を割かせそうな時
- 例)子供が泣いてしまった時
- 店員さんや他のお客さんに多くの時間を割かせそうな時
お店と時間帯の選定
3番目に大事なことは『お店と時間帯の選定』です。最近は支払いをセルフサービスで行っているお店も多いです。うちの子にはまだ無理だと思ったので有人で現金対応可能のお店にしました。私が検討した内容を挙げます。
- 支払いはスタッフ対応
- 支払いは現金対応可能
- お店の忙しい時間は避ける
- 明るい時間帯にする
- 天気がいい時にする
失敗したときのフォローを考えた
まだまだ未経験なことが多い子供のはじめてのおつかい。おそらく予定外のことが起きるでしょう。その時は親の出番です。
私は『子供を否定しない』を意識しました。子供を信じて任せたのは親です。出来れば事前に予定外を想定して大きく構えていましょう。
私が想定した予定外やそれらの対応を挙げます。
- 泣いてしまう
- 商品を間違える
泣いてしまった時
この場合はいったん中止です。少し様子をみる予定でしたが、ほかの人が来て騒ぎになるのは避けます。子供の嫌な思い出にならないようにするためです。
泣いた理由を聞いて、続行可能か判断します。一人が無理と言うなら一緒ではどうかと聞きます。意外と途中から「やっぱり一人でしたい」と言いだす気がしています。そうなればおつかい再開です。
商品を間違えた時
これは問題なしです。子供のできることを見誤ってお願いした私が反省します。もしかしたら思いもよらない勘違いで笑わせてくれるかもしれないと期待してました。
商品の確認は一緒にします。出来なかったことを出来るように頑張ってくれるきっかけになればいいと考えました。
正直、オムツのサイズとか間違えないかドキドキでした
こつ
やりたいと言っているうちに実施した
鉄は熱いうちに打て。どんだけ親がお膳立てしても子供本人がやる気にならなければ実行できません。我が家ではテレビ『はじめてのおつかい』放送で長女がおつかいに行きたくなりました。翌日にもおつかいに行きたいと言ってきたのでその日に実行しました。
ネタ晴らしはしておいた
子供に対するネタ晴らしは必須です。ネタ晴らしをしておかないと安全に実行が出来ないからです。私は子供たちにテレビはたくさんの人がお手伝いをして成り立っていることを話しました。そうすることでそばに付いて行くこともすんなり了承してくれました。
お店に対するネタ晴らしは個人経営ならするが、その他なら迷います。私が個人経営主なら「そのくらい大丈夫でしょ」と考えますが、店のスタッフだったら「上に聞いてみないと分かりません」が妥当な回答だと思うからです。
私はお店へ事前の承諾は行わず、事後にレジのスタッフに口頭でお詫びしました。
複雑なお願いはしなかった
おつかいを安全・円滑にすすめるためには複雑なお願いはしませんでした。例えば「一番安いもの」「消費期限が遅いもの」など難しい注文です。
かわりに「みんなが好きそうなパンをそれぞれに買ってきて」とお願いしました。うちの子にとってはボーナスミッションでした。
私はジャムコッペパンを選んでもらいました
はじめてのおつかいの実際
年長長女のはじめてのおつかいは無事成功しました
自慢気にそれぞれのパンをプレゼンしてくれる姿。成功でしょう。
こちらが戦利品です。
ヨーグルトは何でもよかったのですが、オムツは指定されたもの、パンは家族全員の好みを考えたものを買えました。食パンは普段から食べているからと気を利かせて買ったそうです。
消費期限内に美味しくいただきました
お店まで
トラブルはありませんでした。
今回利用したお店は子供と頻繁に行くお店ではありませんでした。長女は道順を知らなかったので私がナビゲートだけして、先頭を娘にお願いしました。
すでに慣れた道で先頭をお願いしていたので、横断歩道や車の往来も問題なくこなせました
お店で
買い物は以下をお願いしました。
- オムツ(メーカー、サイズ、パンツ式指定)・・難易度:高
- ヨーグルト(おいしそうな箱タイプ、メーカ指定なし)・・難易度:低
- パン(家族それぞれの好みで見繕って)・・難易度:低
買い物中のエピソードは以下の通りです
- 買い物かごを使っていいか父に聞いてきた
- 父が落とし物を見つけ、娘に店員さんに届けるように依頼した
- パン売り場が分からず店員さんに聞いた
買い物かごを使っていいか父に聞いてきた
娘から買い物開始早々聞かれました。理由は聞かなかったのですが、勝手に使ったら怒られると思ったのでしょうか。私にとって想定外の質問でした。はじめてならではかもしれません。
父が落とし物を見つけ、娘に店員さんに届けるように依頼した
余裕がありそうな娘をみて、父からの特別ミッションです。嫌な顔せず店員さんに渡せてました。しかも持ち主に戻っていました。私が一手間かけてしまったので持ち主に戻ってくれてホッとしました。
パン売り場が分からず店員さんに聞いた
子供には少し広く行きなれてないお店。しばらくさまよってから店員さんに話しかけていました。やさしく教えてくれた店員さんに感謝です。
帰り道
帰りは荷物が増えているので少し難易度が上がりました。片手にオムツ、もう片方には買い物袋です。6歳にもなるとテレビ『はじめてのおつかい』でよくみる買い物袋のひきずりは起きませんでした。
当日をむかえるまでにやっていたこと
はじめてのおつかいは娘の日々の頑張りがあって成り立っていました。頑張ってきたお手伝いのお披露目がはじめてのおつかいです。
ご近所さんへのお使い
距離的に遠くなく、全然知らない人でもない丁度いいおつかいです。まずはお土産を持って一緒に行きます。そのうち先頭に立たせます。そして子供に全部しゃべってもらって、親は補足説明をするだけです。お土産を買う新しい目的が出来ました。
連絡先が分かっているご近所さんとは妻が予め連絡してお互いおつかいに行かせてました。同世代の子供がいると理解が得られやすいですね。
昔の回覧板はいいおつかいだったのかもしれません。
慣れた道で先頭を務める
これは小学校通学のために始めたことです。おかげではじめてのおつかいでは問題なく先頭を務めてくれました。
レジでお金を渡したり、品物を渡したり
お年玉を持たせてレジに並ばせたのを思い出します。その時は「これお願いします」と言ってお札を渡して「ありがとう」をいうのも大変でした。
スーパーに行くとお菓子をねだられます。ひとつだけ選んで自分でレジに出して自分で受け取る。こういう単純な作業もいい経験でした。
お店内で小さなおつかい
子供と買い物をする際には小さなおつかいをお願いしていました。「カートを運びたい人ー」「おいしそうな大根持ってきてー」親の目もあるので小さな経験する良い機会になっていました。
はじめてのおつかいに関する周辺情報
本記事を書くにあたりこどものおつかいについて調べていたら以下のことが分かりましたので載せます。
海外では違法なる可能性あり
海外では銃社会だとか犯罪発生率が高いだとかで一人で留守番させるだけでも違法になることもあります。海外でテレビ番組『はじめてのおつかい』が流行った要因のひとつのようです。
学校の規則で子供だけの買い物が禁止されている可能性あり
子どもに実際におつかいをさせる前に、通っている学校のルールを確認する必要があります。学校によっては、子どもだけで買い物に行くことを禁止しているところもあります。しっかりと学校のルールを確認しておきましょう。しかし、どうしても買い物をさせたい、子どもがしたがっている場合もありますよね。禁止されている場合は、一人で行かせるとルール違反になってしまいます。このような場合は、親は後ろから黙ってついていくだけにするなど、工夫しておつかいをしてみるのも一つの方法です。
ママ賃貸コラム
テレビ番組『はじめてのおつかい』の誕生秘話
1991年にスタートし、昨年30周年を迎えた『はじめてのおつかい』シリーズは、1988年から1994年まで日本テレビ系列で生放送された情報・ドキュメンタリー番組『追跡』という番組の1コーナーから産声を上げた。番組を立ち上げた大内淳嗣総合演出は、1977年に発売された同名の絵本を読み、「『この本で何か作ってみよう』という話になって。ちょうどカメラが小型化してきた頃で、それをたくさん使えば、絵本と同じような画が撮れるかなという発想からスタートしました」と話している。
ORICON NEWS 文/西島亨
有料で対応している
【公式】はじめてちゃれんじhttps://hajimetechallenge.net/
商店街で対応しているところもある
商店街のイベントで募集していました。お近くの商店のホームページを確認してみましょう。
あとがき:はじめてのおつかいはいつか来た道、これからの道
誰にでもはじめてのおつかいはあります。今回の経験で、その時がきたら意識して子供の成長を楽しむのも親の醍醐味だと感じました。
テレビの『はじめてのおつかい』について検索すると「感動した」のようなポジティブな意見も「あんなに泣いててかわいそう」のようなネガティブな意見もみられます
エンターテイメントとして楽しむのもいいのですが、我が子のはじめてのおつかいを考えるきっかけにするのもいいですね。
私は自分の親に自分のおつかいのことを聞くきっかけにもなりました。
我が家にはあと二人子供がいるので、おつかいをしたくなる頃合いに『はじめてのおつかい』を観せてみようと思います。
それではまたお会いしましょう
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