小さな子供が静かな時は、何かが起きている。泣いてる時は、もちろん何かが起きている。

育児日記
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こんにちは。
3児の父・ぴょん吉と申します。

今回は『小さな子供が静かな時は、何かが起きている。泣いてる時は、もちろん何かが起きている。』という話。


あれは20時30分くらいだ。21時には就寝するので、私はすでに逆算して行動していた。もう絵本を読まないといけない時間だ。

我が家の4歳長男はたった2冊で心は満たされるのに|息子と父のナイトルーティーンでも書いたように、絵本を読まないと就寝してくれないのだ。そんな長男が大泣きし始めたのだ。

「お父さんがヤゴ作って!!!!」

パズルブロックで『ヤゴ』が作れないようだ。5月も下旬である。時期的にトンボの幼虫『ヤゴ』が、我が家ではアツい。

長男が作れない時は、6歳長女が手を出して解決する。姉はすでに制作に着手していた。どうやら時間がかかっているようだ。私は「もう絵本を読む時間だ。ブロックは明日見ておくから」と眠そうな2歳次男と強引に読み聞かせを始めた。

長男も泣きながら絵本を選び始めた。その晩は、半ば強引に21時30分に就寝した。

翌朝、しっかりとブロックの事を覚えている長男。登園する時も「ちゃんとヤゴ作っといてね」と念を押す執念。これは逃げられないと悟った。

やりとげる覚悟の証に、作りかけのヤゴをテーブルの真ん中に置いた。『家事を効率よく終わらせたいから、片づけない』で述べているが、私のやることを忘れない工夫だった。

この時は、説明書通りに作れば簡単だとたかをくくっていた。

「おかしいぞ」あては外れた。

説明書には『ヤゴ』の写真は載っていても、作り方が載っていない。これが長女の完成できなかった理由だった。

知育玩具の性質上なのか、次を買わせる手なのか、作り方が載っていないモデルがあるのだ。

気を取り直して制作にかかる。私も一緒に制作をすることはあるので、雰囲気で出来るだろうと思っていた。しかし、どうしても理解に苦しむ箇所が1か所あった。モデルの写真も一方向のみで、一番見たい場所が見られない。

長女もここで行き詰ったのだろう。だから長男も「お父さんがヤゴ作って」と言っていたのだ。泣いていた長男もそうだが、長女も困っていたのかもしれない。ここで自分の罪深さを知った。

気を取り直し、ヒントを求め他の作品も見てみた。予想は的中した。

回りくどい接続をすると思ったが、全体像をみると仕方なさそうだ。これが知育玩具たる所以だろう。

お騒がせの『ヤゴ』もやっと完成した。これで名誉挽回できるだろうか。しかし、私には疑問が一つ残っていた。

どうして長女は出来ないと助けを求めなかったのか。

長男より先に帰宅した長女は、さっそく完成した『ヤゴ』に気付く。その流れで聞いてみた。

誘導する形で「寝る時間って言われたから、出来ないと言えなかった」と分かった。おそらく本当だろう。

ただ、出来なくて悔しいと、イライラして泣くことが多い長女が泣かずにいた。これは、まだ挑戦していたことも意味している。半分は「まだ諦めていなかった」のではないだろうか。

どっちだったとしても、やはり私の罪は大きかった。早めに声を掛けていれば、違う形で就寝を迎えられたかもしれない。

長女の分の『ヤゴ』は、長女に制作をお願いした。モデルがあるんだ。長女なら、もう大丈夫。

保育園のお迎えの時間だ。使命を果たした父親の足取りは軽い。

「ヤゴ作ってくれた?」私を見て、一番に出た言葉だった。予想はしていたが、1日中考えてたわけじゃないだろうな。やはり父は罪深い。

2体のヤゴの誕生をもって、父の罪深い物語は終わる。


今回は『小さな子供が静かな時は、何か起きている。泣いてる時は、もちろん何か起きている。』という真理に気づくことができた。

おそらく罪深い父の勉強は、これからも続く。

それでは、またお会いしましょう

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