「ちょっと愚痴っていい?」
妻が出勤10分前に放った爆弾である。
「もちろん」
夜中眠れず寝坊気味の私にそんな余裕があるのだろうか。いや、妻の話を聴くと決めた私にとっては、望むところだ。
2025年のぴょん吉は違うのだよ。
話の内容はこうだ。
妻の職場で委員会があり、リーダーである同僚Aさんが発表物の案を決めたから同僚Aさんに作成をお願いした。適宜進捗を尋ねたが一向に進む気配がない。来週にお披露目が迫っていて、このままでは妻も手を出さないといけない。それでもやもやしている。
「あなた(妻)も悪くない?!」私の脳がはじき出したコメントがこれだ。
同時に『絶対に言ってはいけない言葉ベスト3』に入ることにも気づいたので、少し考えているそぶりをみせたら
「時間がないんだけど」
なにその無茶ぶり(涙)
「自分のできる責任の取り方を考えてみたら」・・・あー言っちゃった。
妻は反論もせず時間に追いやられるように出勤した。
「これは振り返り案件だな」
これだけは確信があった。
ところが「私のできる責任の取り方やってみます」とスマホメッセージが届いた。
妻から届いたのは私の意表をつくメッセージだった。
ぴょん吉は聴くだけで良かったんじゃないの?
私は結局どう対応すればよかったのだろうか。
ポイントは妻が最初に放った爆弾です。
「ちょっと愚痴っていい?」
そう、愚痴りたかっただけなのです。
コミュニケーションにおいて、一方的に伝えるのは悪手になることが多いと言われます。聴き手がどうしていいか分からない場合は、相手にどうしてほしいのか聴くのも一つです。
その点でいうと、妻ははっきりと愚痴と言っていました。
そう、私は聴くだけでよかったのではないでしょうか。
だからこそ、妻は10分しかない時間にもかかわらず愚痴を放り投げられたんじゃないでしょうか。
「自分のできる責任の取り方を考えてみたら」の効果もあった
私のメッセージに対する妻の「私のできる責任の取り方やってみます」について、私は悪い反応だと感じませんでした。
良かった点を言うと「あなたにも非があるんじゃない?!」と言わなかった所ではないでしょうか。
- 相手を無条件に受容すること
- 相手をジャッジしないこと
- 自分の経験を通して判断しないこと
- 相手の話している表面的な内容だけでなく、感情を知ること
私の発言は妻を受容してないにしても、少なくともジャッジはしていないんじゃないでしょうか。
オープンな質問を投げかけたことで、妻は内省を促された可能性があります。
どうあがいても私には10分で最適解は導きだせません。妻が出すしかないのです。
その点で考えると、私の答えを出さないで内省を促した返答はあながち悪くなかったのです。
私は妻の思考の壁打ち、鏡として役にたったかもしれません。
まとめ:まだまだは予断は許されない
『同じ委員会の仕事にも関わらず、妻は今まで手を出していなかった』点は事実です。
あとは、放置してお披露目に間に合わない責任を取るか、一緒に仕上げる責任を取るかしかなさそうでした。
今回の対応で、妻の非を指摘しなかった点は素直に自分の成長として認めてあげようと思います。
これもおそらく振り返りの賜物です。
あとは、余波の愚痴を受け止めるのみです。
後日談として記事にできたらいいですが、どうなることでしょう。
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