こんにちは。
3児の主夫・ぴょん吉と申します。
先日、我が家に珍客がやってきた。それはヤゴとテントウムシのさなぎである。
妻がヤゴを、私はテントウムシを連れ帰った。なぜヤゴとテントウムシなのかと言うと『羽化』をみせてあげたかったからだ。ヤゴは妻の、テントウムシは私の『羽化』を象徴する使者だ。どこかで聞いたことのある設定である。
両使者を連れ帰ったのは、同じ日だった。これがよろしく無かった。
私は断じて誓う。この時は、あんなことになるなんて想像もしてもいなかったのだ。
ヤゴを連れ帰ることは、数日前から我が家の話題に上がっていた。その話題で浮かない顔をしている者がいる。それは私だ。なぜなら、ヤゴの世話をするのは私だからである。
結局、子供のためにヤゴを連れ帰ることを了承した。我が家では、だいたいこういう流れで物事が始まる。私一人腐っていては、始まらない。
生き物を飼うので、雑な扱いはできない。子供のためなら尚更だ。妻も調べてくれたが、私もヤゴについて勉強を行った。
ヤゴを迎える日は、とりあえず水があればいいことが分かった。
その点、テントウムシは気が楽だ。すでにさなぎになっている個体を持ち帰れば、羽化を待つだけだ。
事件は使者を迎えた翌朝に起きた。
朝から子供たちは、ヤゴとテントウムシにご執心の様子だ。
人気があるのはヤゴだ。3匹のヤゴのみ命名していることが、それを物語っている。本物のヤゴを見る機会はめったにない。テントウムシは、保育園の行き帰りで見られるので仕方がない。我が使者は劣勢である。
人気の使者様は、3人の子供の興味で針のむしろである。使者の住処は、バケツに水と数枚の枯葉のみ。3匹の使者に、3人の子供から隠れる術はない。もちろんに私にも、子供の好奇心を抑える術はない。
こういう時は、抑圧するより、飽きるのを待つのが良策だ。使者よ、しばし耐えてくれ。大丈夫だ。これまでも、この策で乗り切れている。
ここまでは、想定内だった。
昆虫好きの長男の興味の向かう先は、テントウムシの観察だ。
2種類の虫がいるということは、観察も2倍になる。ここの想定が甘かった。
普段から朝は、登園のために時間に余裕をもって準備している。しかし、2種類の昆虫研究を待つ余裕までは準備していなかった。
「早く!保育園に!行くよ!!!!!」とうとう私は大声で怒ってしまったのである。
長男は驚き、そして怒った。誰もいない寝室に逃げ、壁をにらみつけている。
テントウムシを連れてきた時点で、長男の観察時間が2倍になることは決まっていたのに。ヤゴが来ることが分かっていたから、テントウムシはもう少し待てばよかったのに。保育園に遅刻の連絡をするだけですんだのに。
長男は悪くない。悪いのは私だ。
保育園に行く前に、長男に謝った。降園後にヤゴとテントウムシを一緒に見ることで許してもらえた。
長男はテントウムシスポットに、いつも通り寄り道して登園した。
今回は、テントウムシをヤゴに合わせて連れて帰った、私の判断が悪かった。完璧に私のミスだ。なぜそんなことをしたんだろう。
たぶん妻に対抗したのではないだろうか。妻に対するいやがらせ?妻に負けたくない?妻より目立ちたい?子供の注目を集めたい?まだ分からない。
でも時々対抗している自分がいる。今回のような悪い事態にならなかったので、特に気にはしていなかった。悪さをしないように、注意して自分を観察していく必要がありそうだ。
ヤゴとテントウムシの『羽化』ついてだが、無事にそれぞれ羽化に成功した。しかし、羽化の瞬間はまだみれていない。まだ、ヤゴは1匹いるので期待したい。
使者も迷惑な代理戦争は、誰にも認知されること無く終幕を迎えた。
私の少しの学びと気づきがあったが、長男に被害を出してしまった。
もうこんな戦争はごめんこうむる。
【実体験】植物育てさせられて1年経ったら、幸せを感じ、趣味になっていた
私の主夫人生は、初めは受け身でもそのうち主体的になり、楽しくなることが多いです。ヤゴの育成もそうなるのか?
5000文字超えるので、目次で興味ある所だけでも覗いてください。
登園渋り解決のヒントは道草にあり
この頃、我が家でブームのテントウムシ。登園渋り対策に活躍しているテントウムシです。
970文字で、ぴょん吉音読で2分30秒かかりました。
口頭テスト|番外編|妻と私の場外乱闘
妻への対抗心は娘の宿題シーンにも出ていました。
860文字で、ぴょん吉音読1分52秒かかりました。
コメント